フラッシュバック
大人になってからよく見ていた、‘‘知らない場所の夢‘‘
自然の中の畑のような場所にポツンとある、コンクリートでできた 8畳ほどの建物。
その中は、部屋をわけるコンクリート壁があるだけで、ドアのない作り。
隣の部屋にはシャワーがついていて、湯船はないがお風呂場のようだった。
そのシャワー室の上の方にあるすりガラスの窓から入る日差しがと ても印象的な夢。
この夢を度々見ることがあり、毎回不思議な気持ちで目が覚めていた。
先日、大好きだったおばあちゃんの実家(空き家) を覗きに行った。
そこは昭和から変わらない昔ながらの沖縄の平屋で、 トイレもお風呂も外。
何十年ぶりかに訪れたそこは、あちこち朽ち果ててしまっていた。
家の裏側には家庭菜園ほどの畑があり、その横に小さな建物。
その中に入った瞬間、記憶がフラッシュバックするような感覚になった。
夢で見ていたあのコンクリートの建物は、おばあちゃんの実家のお風呂場だったのだ。
『なんで今まで忘れていたんだろう。』
幼い頃はいつも、おばあちゃんとこのお風呂に入っていた。
おばあちゃんがいない日はひいおばあちゃんと…、そうやって日々を過ごしていた場所。
忘れてしまった思い出も、記憶の断片として脳裏に焼き付いているんだなと思った。
まだまだ忘れてしまっている大切な記憶はあるはず。
今回のように思い出せるきっかけに出会えるといいな。