Sayacat Blog

気ままな一人暮らしの雑記Blog

家族の話

 

祖父は家族みんなを連れて沖縄から東京に引っ越しアパート経営をしていました。

そこは2階建ての一軒家の作りで、母達の住居とはドア1枚で繋がっていました。

風呂無しトイレ共同の、昭和ではよくあるようなものです。

沖縄から出てきた親戚や知り合いはみんなそこに一度は住んでいたと聞きました。

母もその兄弟も成人した頃、 母兄弟の一番下の叔父もそのアパートの一室に住んでいました。

 

そこは1階の1番奥から2番目の部屋。

幼い頃いとこたちとアパートの廊下でよく遊んでいたので、今でも覚えています。
その部屋にはよく“犬を連れたおじさん”が来ていたそうです。

もちろん、この世の方ではないですが…

霊能力のある家族でしたし、何より親族皆その手の話には慣れていたので、特に大騒ぎになることはありませんでした。

それから少しして、石垣島から親戚のお兄ちゃんが引っ越してきました。

お兄ちゃんも幼い頃よく遊びには来ていたものの、 どこに家を借りたら良いかわからず、やはり祖父のアパートに住むこととなりました。

そして、叔父が出てすぐの1番奥から2番目の部屋に決まりました 。

そのお兄ちゃんは、以前BLOGにも書いた西表島出身のユタである親戚の息子です。

お兄ちゃんはあまり口数の多いタイプではないですが、とても優しく温厚で人を脅かしたり嫌な気持にさせることはしない 人なので、どんなにいろんなものが見えてもこちらから相談したり聞いたりす るまで何も言うタイプではありません。

しかし、みんなで夕飯を食べていた時ふと、『“ 犬を連れたおじさん”がよく部屋に来るんだよ。お兄ちゃん(私の 叔父)もあの部屋に住んでいた時見ていたんじゃない?』そう言いだしました。

そして実は見ていた祖父も一緒になり、そのことで3人は盛り上がっていました。

 

霊を見た話はよく聞きますが、こんなに親族みんなが同じ方を見る事があるんだと思うととても不思議ですよね。

なぜみんな怖がっていないかというと、その“ 犬を連れたおじさん” は優しそうで特に何もしてこないからだと口をそろえて言っていました。

 

しかしそこはアパートの4~5畳の小さな部屋。

こんなところで見てしまったら、どう考えても驚いてしまいますよね。

さすが、私の家族だと思いました。笑